アスベストは夢の材料?石綿の問題点・解体費用・病気・補助金を解説!
こんにちは! 川越市の不動産屋アイエー本社のサイト担当のあさりです(^^)
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さて、本日は一度は耳にしたことがある「アスベスト」について詳しく解説していこうと思います。
アスベストとは何か?
アスベストとは地中で生成される鉱物の一種です。鉱物というと「硬いもの」「岩のようなもの」を想像する方も多いと思いますが、アスベストは「石綿(いしわた・せきめん)」と呼ばれるように綿のように軽く繊維状の鉱物です。
「夢の材料」と呼ばれたアスベスト
今でこそ「アスベストは身体に悪い」という認識が定着していますが、1955年頃から石綿(アスベスト)は生活のいたるところで使用されてきました。
アスベストの特徴として「燃えないので耐火建築物に適している」「機密性が高いため断熱材・保温材・吸音材に適している」「頑丈なため強い力や摩擦のかかる場所にも使用できる」その上「軽くて」「安価」と建設資材のみに関わらず、電気製品や自動車、家庭用品に至るまで様々な場所で使われていました。なんとアスベストの用途は3000種といわれるほどなのです。(そうはいってもほとんどが建築材料になっていたそうです)
長所だけみると「夢の材料」といわれることも納得できますが、皆様もご存じの通り、アスベストは人体に影響を及ぼす材料でした。
アスベストの問題点とは?
アスベストはその繊維が極めて細いことから、長期間大量に吸引をすると、肺がんや中皮種の誘因となることが指摘されています。
しかも、アスベストの繊維一つ一つは0.02μmと極めて小さいため可視化できず、空中の滞空時間も長いので例え気をつけていても全てのアスベストを防ぐことは難しいでしょう。(0.02μmがどのくらいかは説明しづらいのですが、ウイルスが0.5μmくらいだそうです・・・)
アスベストが引き起こす病気
アスベストの繊維の粉塵を吸入することによりいくつかの病気を引き起こすリスクがあります。
①石綿肺
肺が線維化してしまう肺線維症(じん肺)という病気の一つです。
石綿粉塵を10年以上吸入した労働者に起こるといわれており、潜伏期間は15~20年といわれています。石綿ばく露をやめた後でも進行することもあります。
②肺がん
肺細胞に取り込まれた石綿繊維の主に物理的刺激により肺がんが発生するとされています。石綿ばく露から肺がん発症までに15~40年の潜伏期間があり、ばく露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。石綿が肺がんを起こすメカニズムはまだ十分に解明されていないそうですが、喫煙と深い関係にあることも知られています。
③悪性中皮腫(あくせいちゅうひしゅ)
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜等にできる悪性の腫瘍です。潜伏期間は20年~50年といわれており、若い時期に石綿を吸い込んだ人のほうが悪性中皮腫になりやすいことが知られています。。
上記の説明からも分かるように「潜伏期間が長い」という特徴があります。アスベストが使われていた全盛期が1955年以降なので、当時から1995年から50年・・・2005年まで発生しない人もいると言うことですね。
アスベストはいつから禁止されたの?
アスベストの使用は石綿の品種や使用量により段階的に禁止されてきました。
1975年(昭和50年):5重量%を超える石綿の吹付け原則禁止 1995年(平成7年):1重量%を超える石綿の吹付け原則禁止 2004年(平成16年):1重量%を超える石綿含有建材、摩擦材、接着剤等、10品目の禁止 2006年(平成18年):0.1重量%を超える石綿含有製品の禁止(石綿は一部の天然鉱物に不純物として含まれる可能性があり、これらの天然鉱物を原料として使用し石綿が0.1重量%を超えて含有する製品は禁止の対象)
アスベストは現在こそ禁止されていますが、昭和に建てられた家やビル、工場は今も注意が必要です。
解体の費用について
アスベストの除去費用については、国土交通省が目安の金額を公開しています。
処理面積 | 除去費用 |
---|---|
300㎡以下 | 20,000~85,000円/㎡ |
300から1,000㎡ | 15,000~45,000円/㎡ |
1,000㎡以上 | 10,000~30,000円/㎡ |
【引用:国土交通省「Q40 アスベスト含有吹付け材の除去費用は目安としていくら位かかりますか」】
アスベストの処理費用は現地の状況により大幅な違いがあるため処理費に大きな幅が発生します。施工条件によっては、この値の幅を大幅に上回ったり、下回ったりする場合があるので「見積もりを取ること」が重要になっております。
行政の補助金も使えます!
国土交通省でも民間建築物に対するアスベスト除去、または囲い込み、封じ込めに関して補助制度があり、補助金制度がある地方公共団体では地方公共団体経由で補助金が支給されます。
【国土交通省HP:アスベスト対策Q&A】
川越市では「アスベストが含有されているおそれのある吹付け材に係る調査」の費用が上限25万円補助されるそうです。
【川越市HP:アスベスト含有調査補助制度】
まとめ
現在に根強く残り続けるアスベスト問題。もしかすると「祖父母の家」や「近くの工場」にもアスベストがいまだに使われているかも知れません。昔こそ「夢の材料」といわれていましたが、今になれば健康を脅かす危険な存在になってしまいました。「空き家の解体」を依頼してもアスベストが発見されると料金は割増しになってしまいます。
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